世界の最も危険な建物

ピサの斜塔(イタリア)
世界的に有名なピサの斜塔は1173年に建造され、ピサ市のシンボルである。傾斜角は約5.5度。
の建っている地盤の柔らかさとの高さ・剛性の絶妙の組み合わせが、倒壊を防いだとされる。補強がされたが今現在も傾き続けていると言われている。

 

キャピタル・ゲート(アラブ首長国連邦)
アラブ首長国連邦の首都アブダビにあるキャピタル・ゲートタワーは、高さ160メートルの35階建て、約18度傾いている。ピサ斜塔の4倍以上の傾斜角度。傾きが世界一の斜塔として2010年にギネス世界記録に登録された。18階のレストランでは地元の食材を使用した地中海料理が味わえる。19階のプールからはアラビア湾のパノラマが楽しめる。傾きがあるだけで危険な建物ではない。

 

プエルタ・デ・エウロパ(Puerta de Europa)(スペイン)
「プエルタ・デ・エウローパ」は、カタカナの「ハ」の形に傾いたツインタワー。世界で最初に建設された傾きを持たせた超高層ビル。1996年に完成した26階建てのオフィスビル。それぞれの方向に15度の傾きを持たせて建っている。屋上には4台のヘリコプターが着陸可能で、傾いた部分の下では約1000人が雨宿りできると言われている。

 

懸空寺(中国)
中国山西省の恒山にある懸空寺は仏教・道教と儒教の三つを一体化した独特の宗教の寺院。約1500年前に築造され、今までに何度か修築された。地上から約50メートルの高さにある。寺を真に支えているのは、断崖に深く差し込まれた横木の梁。ただ古くに建造された建物なので崩れてもおかしくないと思ってしまう。

 

アムステルダムの「オクラホマ」(オランダ)
1997年竣工した「オクラホマ」は、55歳以上のための高齢者用集合住宅で、個数は100戸。最大で11mも飛び出したキャンティレバー(片持ち構造)がユニークだけどポキッと折れそうで怖い。反対側はカラフルでバラバラな配置のバルコニーがかわいい。とても高齢者のための住居とは思えない。

 

メテオラの修道院群(ギリシャ)
ギリシャのピンドス山脈の麓に30m~400mの高さの岩の塔が60以上点在している「メテオラ」と呼ばれる地域があり、その岩の塔の頂上に「メテオラ修道院」が建てられている。まるで空中に吊り下げられ、浮かんでいるかのように見える。メテオラはギリシャ語で「空中に浮かぶ」という意味。買い物に出かけるのも大変そう。

 

アルハンゲリスクの13階タワー(ロシア)
世界で最も高い木造家屋であるとされている。13階建て・34メートルの高さの建物。計画や建築許可なしで1992年に建設を始めて15年間建設が続けられた。ちょっと立ち入りたくない。

 

ズールフーゼンの教会(ドイツ)
13世紀に建てられた高さ約27mの教会。傾きは湿気が原因とされる。15世紀の教会の塔が「世界一傾いている塔」としてギネス世界記録(Guinness Book of World Records)に認定され、一躍脚光を浴びている。有名なピサの斜塔(Leaning Tower of Pisa)の傾斜は3.97度。ところが高さ27メートルのこの教会の塔は傾斜が5.19度で、ピサの斜塔より傾いているのだ。

 

高過庵(日本)
高過庵は長野県の茅野市にあり、建築家、藤森照信氏が設計した「木の上の茶室」。地上6mの2本の木の上に建てられている。個人所有のため、ツアーやイベント等を除いて建物内部への立ち入りはできません。

 

リヒテンシュタイン城(ドイツ)
シュヴァーベンアルプと呼ばれる深い森に囲まれた、切り立った断崖にそびえるリヒテンシュタイン城。その美しさは「妖精の城」ともたたえられている。足がすくんでしまうようなロケーションと円筒型の塔が美しい城が織り成す風景は、まるで物語の世界から飛び出してきたかのよう。1000年頃からここに城があり、所有者は何度か変わっている。今はレストランとして使われている。